「阝」は左と右で、もとの漢字が違う
「陸」「階」の左側と、「都」「郡」の右側には、どちらも「阝」の形が見えます。しかし同じ部首が左右へ移動したものではありません。左側の阝はこざとへんで「阜」に由来し、右側の阝はおおざとで「邑」に由来します。部首の位置の呼び方はへん・つくり・かんむり・あしの名前でも整理しています。
左の阝「こざとへん」は、丘や土地に関係する
阜は、盛り上がった土地や丘陵などに関係する字です。その変形であるこざとへんを持つ漢字には、「坂」「陵」「陸」「階」「険」「院」などがあります。全てが単純に「丘」を意味するわけではありませんが、土地の高低、場所、段差などを連想すると意味の手掛かりになる字が多くあります。
右の阝「おおざと」は、邑=人の集まる場所に関係する
邑は、人が集まる集落や地域を表す字です。その変形であるおおざとを持つ漢字には、「都」「郡」「部」「邦」「郷」「郵」などがあります。都市、地域、行政区分など、人の集まりや場所に関係する意味が見つかります。
最も確実な見分け方は「左右」を見ること
- 左に阝があれば、原則として「こざとへん(阜)」。
- 右に阝があれば、原則として「おおざと(邑)」。
形だけを拡大して見ても区別できません。漢字全体のどちら側にあるかを見るのが一番速い方法です。
画数を数えるときは、辞書の扱いも確認する
部首の画数や総画数を調べるときは、変形前の「阜」「邑」と、実際に書く「阝」の形を混同しないようにします。Web検索や字典では、見た目の画数と部首分類の画数が別の情報として扱われることがあります。探している漢字が見つからないときは、総画数検索も併用すると便利です。
部首は「形」と「意味」を一緒に覚える
「左はこざと、右はおおざと」と位置だけで覚えても実用的ですが、「阜=土地」「邑=集落」という由来まで結び付けると忘れにくくなります。似た部首は、違いを対比して覚えると効率的です。
学習のポイント:左の阝=阜、右の阝=邑。位置を確認したうえで、土地と集落という意味の違いを結び付けましょう。