漢字の部分には、位置を表す呼び名がある

漢字を左右・上下・内外に分けたとき、それぞれの位置には「へん」「つくり」「かんむり」などの名前があります。これらは部首名そのものではなく、漢字の中でどこに置かれているかを表す呼び方です。辞書を引いたり、字形を説明したりするときに役立ちます。

左側の「へん」と右側の「つくり」

へんは左側に置かれる部分です。「休」のにんべん、「海」のさんずい、「情」のりっしんべんなどがあります。つくりは右側に置かれる部分で、「利」のりっとう、「期」のつき、「顔」のおおがいなどが代表例です。

ただし、左側・右側にある部分が必ずその字の部首とは限りません。部首は辞書上、一字につき原則として一つ選ばれます。

上側の「かんむり」と下側の「あし」

かんむりは上に置かれる部分です。「花」のくさかんむり、「空」のあなかんむり、「家」のうかんむりなどがあります。あしは下に置かれる部分で、「思」のこころ、「点」のれっか、「兄」のひとあしなどが挙げられます。

囲む「かまえ」と、垂れ下がる「たれ」

かまえは外側から中を囲む形です。「国」のくにがまえ、「問」のもんがまえ、「同」のどうがまえなどがあります。たれは上から左下へ垂れる形で、「店」のまだれ、「病」のやまいだれ、「原」のがんだれなどです。

左上から包む「にょう」

にょうは左側から下へ回り込む形です。「道」のしんにょう、「起」のそうにょう、「建」のえんにょうなどがあります。字を書くときは、内側の部分とのバランスや筆順に注意が必要です。

位置の名前を使って漢字を説明する

読めない漢字を人に伝えるとき、「さんずいに青」「くさかんむりに早」のように、位置と部品を組み合わせると正確に説明できます。同じ部首の漢字を探すときは部首一覧も活用してください。

注意:位置の呼び名と正式な部首分類は一致しない場合があります。個別の字の部首は漢和辞典の分類を確認してください。