熟語は音読みだけ、訓読みだけとは限らない
二字熟語には「学校(ガク・コウ)」のような音読み同士、「山道(やま・みち)」のような訓読み同士が多くあります。しかし、音読みと訓読みが混ざる語もあります。その代表的な呼び方が重箱読みと湯桶読みです。
重箱読みは「音読み+訓読み」
「重箱」は「重」を音読みの「ジュウ」、「箱」を訓読みの「ばこ」と読むため、この語自体が分類名になりました。
- 重箱(ジュウ+ばこ)
- 台所(ダイ+どころ)
- 番組(バン+ぐみ)
- 本棚(ホン+だな)
- 献立(コン+だて)
後ろの訓読みは、連濁によって「はこ→ばこ」「たな→だな」のように音が変わることがあります。
湯桶読みは「訓読み+音読み」
「湯桶」は「湯」を訓読みの「ゆ」、「桶」を音読みの「トウ」と読むため、この語が分類名になりました。
- 湯桶(ゆ+トウ)
- 場所(ば+ショ)
- 見本(み+ホン)
- 身分(み+ブン)
- 夕刊(ゆう+カン)
分類名は覚えるための道具
実際の会話で「これは重箱読みだ」と意識する必要はありません。しかし、音読みと訓読みの違いを学ぶとき、熟語が必ず同じ種類の読みでそろうわけではないと理解する助けになります。基本は音読みと訓読みの違いを確認してください。
例外ではなく、定着した日本語の読み
混ざった読みを「規則から外れた間違い」と考えるのは適切ではありません。長く使われて定着した語の読みであり、辞書に示される正式な語彙です。漢字一字の読みから機械的に組み立てず、語として覚える必要があります。
見分ける練習方法
熟語を見たら、各漢字の読みを片仮名で示される音読み、平仮名で示される訓読みに分けます。「番組=バン+くみ」で音+訓、「場所=ば+ショ」で訓+音です。濁音になっている部分は元の形へ戻して考えると見分けやすくなります。
学習のポイント:分類を答えることより、熟語ごとの正しい読みと意味を例文の中で使えることを優先しましょう。