「少子」
ショウシ・ショウス
構成する漢字
読み方
ショウシ、ショウス
各漢字の音読みを機械的に組み合わせた候補です。実在する語の正式な読みを保証するものではありません。意味と使い方
少子化(しょうしか)とは、
出生数(live births)が減少すること
その国・地域の合計特殊出生率が人口置換水準 (replacement-level) を下回ること(en:sub-replacement fertility)
年少人口の割合が低下すること(高齢化の類義語として)
年少人口が減少すること
を指し、いずれの意味であるかはその文脈に依拠する。
2000年代以降の日本の人口学においては、少子化とは、合計特殊出生率が人口置換水準を相当長期間下回っている状況のこと(すなわち上記の2の意味)をいう。人口置換水準とは長期的に人口を安定的に維持するのに必要な合計特殊出生率の水準のことである。「少子化」を上記のような4種の意味で使うのが一般化したのは1990年代であるが、その当時の日本の人口学者は、これは政府による行政用語であって人口学の専門用語ではないとする立場をとっていた。しかし2000年代に入ると、「出生力が人口の置換水準を持続的に下回っている状態」とするのが「人口学的に正確な定義である」
とする主張が出現し、単なる出生率の低下とはちがう意味を持つ人口学専門用語として「少子化」が使れるようになっていった。日本人口学会が2018年に出版した『人口学事典』
では、「少子化」は出生力が低い状態を意味すると説明している。
経済発展と生活水準の向上に伴う出生率と死亡率の変化は、多産多死から多産少死、少産少死へ至る傾向があり、人口転換と呼ばれる。多産少死のとき人口爆発が生じることは古くより知られ、研究が進められてきた。日本では江戸時代前半(約3倍増)と明治以降(約4倍増)の2度、人口爆発が起きた。このような多産の状態から少産に転換していく過程は、出生数が低下するので、上記の1の意味での「少子化」に当てはまる。それにともなって年少人口が相対的あるいは絶対的に減少すれば、3あるいは4の意味でも「少子化」が起きることになる。
かつて少産少死社会は人口安定的と考えられていた。つまり、出生力が人口置換水準を下回るところまで低下することはないと見られていたので、1、3、4のような少子化が起きても、2の意味での少子化には至らないと考えられていたのである。しかし1970年代になると、西欧諸国で実際に2の意味での少子化が起きていることが確認された。つまり人口が維持できない水準まで出生力が低下したのであり、将来的に人口減少社会が到来すると予測されるようになった。現在では、2100年までに、世界の大半の国で人口維持を全くできなくなると予測されている。