小学校では、読む力と書く力を段階的に育てる
小学校の学習漢字は、学年別漢字配当表に沿って学びます。現行の配当表は小学校六年間で1,026字です。ただし「その学年で一度書ければ終わり」ではなく、先に読む経験を増やし、前学年までの漢字を文章の中で使いながら、新しい字を書けるようにしていく段階的な学習が重視されます。
低学年は、具体的な物と言葉を結ぶ
一年生・二年生では、数字、自然、家族、学校生活など、身近な語を表す漢字が中心です。カードで一字だけを見せるより、「山へ行く」「雨が降る」のような短い文で読み書きします。絵や実物と結び付けると意味が定着します。
中学年は、部首と熟語で整理する
三年生・四年生になると字数が増え、同音異義語や抽象的な語も現れます。「さんずいの漢字」「同じ音を持つ漢字」「反対の意味の熟語」のように分類すると、ばらばらの暗記になりません。辞書を引く習慣もこの時期に育てます。
高学年は、文章の中で使い分ける
五年生・六年生では、社会科や理科でも漢字語が増えます。「保障・保証・補償」のような使い分け、複数の読み、送り仮名まで含めて学びます。書き取りだけでなく、短い説明文や要約の中で自分から使う練習が必要です。
一日の学習は短く、復習の間隔を空ける
一度に二十字を詰め込むより、新出五字と復習十字を毎日扱う方が定着しやすくなります。学習した当日、翌日、三日後、一週間後に確認し、正解した字は間隔を広げます。間違えた字だけを集中的に戻すと負担を減らせます。
「読める・書ける・使える」を別々に確認する
- 文章を見て正しく読めるか。
- 読みを見て正しく書けるか。
- 意味に合う漢字を選び、文で使えるか。
三つは同じ能力ではありません。書けない字でも先に読めることはあり、単独で書けても文章では誤変換することがあります。得意・不得意を分けて記録しましょう。
参考:文部科学省「小学校学習指導要領」国語、学年別漢字配当表。学校の進度と教科書を基本に家庭学習を補ってください。